猛ダッシュ

高齢者、そして認知症などの症状になれば、徘徊という問題行動が顕在化してきます。この徘徊はその人を見守る家族としてはかなり心配なもの。本人の意思を尊重して施錠などをしなければ、勝手に出て行くので、事故にあっていないだろうかとか無事に帰ってこられるだろうかなどのいろいろな不安が頭をよぎります。普通の高齢者の徘徊でさえこれだけ不安の要素が多いわけですから、うちの祖父のような特殊な種類の人間は、特に徘徊についての不安がかなり多いです。

なぜうちの祖父は特殊で、そして不安が多いのか?それは祖父が猛ダッシュで近所を徘徊するからです。普通、徘徊というと足腰の弱った老人が当てもなくふらふらとどこかへ歩いて行って帰ってこなくなることを指します。ですので、猛ダッシュで走っている老人を見ても、周りの人は「高齢の人でもランニングをするのだな」という風にしか見られないため、それが徘徊であると気づかれません。これが問題で、徘徊とわかるような歩き方をしているのであれば通報をしてくれますが、一見すると徘徊と理解できないため、誰からも通報をされないのがネックなのです。

さらに、うちの祖父の徘徊が厄介なのは猛ダッシュであるため、飛び出しなどをしてしまうリスクがあるという点です。認知症の高齢者が電車に轢かれて亡くなったというニュースもあることから、飛び出しとそれに伴う事故がかなり心配です。もしもあそこで車に轢かれて大怪我をしてしまったら、命を失ってしまったらなどを考えると祖父が出て行っている間は不安で頭が潰されそうになります。

猛ダッシュという単語から、元気そうな老人をイメージして楽しい様子かと思われるかもしれませんが、実際にそのようなタイプの徘徊をされてしまうとこちらとしては大変です。いまはまだ何事もなく健在ですが、いつか万が一のことが起こるのではないかと不安なので、できれば徘徊時はダッシュしないでいてほしいです。

うちの祖父は猛ダッシュで近所を徘徊する